どんなときに糸を渡すのですか
かぎ針編みの作品を編んでいると、編み図の中に「糸を渡す」と書き添えられていることがたまにあります。
あまり頻繁に登場しないので、初めて見たときは、いったい何をするのだろうと、ちょっと疑問かもしれません。
かぎ針編みの仕上げでは、編みはじめと編み終わりの糸処理をしますよね。
さらに、途中で糸を切ったりつけたりすると、その分糸処理が増えてしまいます。
なので、できれば避けたい・・・そんなとき便利なのが「糸を渡す」という方法です。
糸が出ている現在の位置から、少し離れたところから次の目を編みたい、デザインをしていると、そんなことがあります。
例えば、編み地が斜行して、最初バッグの脇にあった立ち上がり位置が正面から見えるところに移動してしまったから、ふち編みの立ち上がり位置はバッグの脇に戻したい、といったケースなどです。
実際には、糸を渡す場面というのは様々ですが、方法はとても簡単です!
ここでは、糸の渡し方を画像とともにご説明します。
糸の渡し方
糸を渡すときのポイント
いかがでしょうか、簡単でしたよね。
気をつけるとすると、渡した糸がつっぱっらないように、ほどよくゆとりも持たせて渡す、ということかなと思います。
渡した糸は、このように編みくるんで隠してしまうことが多いので、糸を切ったりつけ直したりせずに、離れたところから続きを編むことができて省エネになります。
「糸を渡す」という方法、知っておくと便利な小技ですね。