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こんなかぎ針編み作品です
長く編んだかぎ針編みのモチーフを折りたたんで仕立てるペンケースです。
1本だけペンを持ち歩きたいときなどに活躍しそうな、スリムなデザインになっています。
マチのないペタンコ型なので、バッグの中でもかさばりません。
元気いっぱいのネオンカラーで編んで、イエローにはお揃いカラーの蛍光ペンを入れてみました。
ナチュラルカラーで編んだり、引き揃え糸で編んだりしても楽しそうです。
モチーフを編んだあと、組み立てる前にフェルトなどの内布をつければ、かぎ針ケースにもなりそうです。
もっと長く編めば、棒針だって入ってしまいますね。
モチーフの大きさや長さは、作り目の数や編む段数を変えて調整できるので、サンプル作品のサイズ感を参考に、入れたいものに合わせてサイズアレンジしていただくことができます。
個人的には、大切にしている扇子の大きさに合わせたケースを編んでもいいかなと。
PDF編み図には、1本用のペンケースと2本用のペンケースの2種類を載せてあります。
1本用は万年筆などを入れるのにもぴったり。
2本用は、太くないタイプのシャープペンやボールペンが2本入るサイズ感です。
ペンケースのふたは、細めのゴムでとめているので金具も不要ですよ。
使用糸とかぎ針の号数・材料
[1本ペンケース]
Opal UNI Neon(100g玉巻き 425m)ネオングリーン、ネオンオレンジ・・・12g
5号かぎ針
[2本ペンケース]
Opal UNI Neon(100g玉巻き 425m)ネオンイエロー・・・15g
5号かぎ針
細めのゴム・・・10cm程度
できあがりサイズ
[1本ペンケース]
縦(閉じているとき)15cm × 横 3.5cm
[2本ペンケース]
縦(閉じているとき)15cm × 横 4.5cm
編み図
作り方
作り方説明とあわせて編み図もご確認ください。
①こちらの作品は毛糸を2本どりにして編んでいます。
モチーフは、くさりの作り目で編みはじめます。1本用は72目、2本用は70目で作り目をします。
作り目の数が多く、くさりが長くなるため、くるくるとねじれやすくなります。
くさり4目程度編むごとに、糸の根元(かぎ針のすぐ根元)を押さえ直しながら編んでいくと、比較的くさりがねじれにくく、きれいに編むことができます。
②1段目のこま編みは、片側は作り目のくさりの向こう側1本と裏山を拾って編み、もう一方は残った1本を拾って編みます。
毎段角で増目をしながら、1本用は3段目まで、2本用は4段目まで編みます。
2段目以降の角は、前段のくさり1目を束にすくって編みます。この編み方については「困った編み図 [前段のくさり1目を束にすくう]」で解説している編み方と同じなので、初めてという方はご参考になさってみてください。
③モチーフが編めたら、糸は切らずにつけておきます。
引き抜きはぎで仕立てる前に、スチームアイロンを浮かせてかけると、編み地のねじれが落ち着いてきれいに仕上がります。
④編み図に記載の寸法を参考に編み地を外表に折ります。
短辺の中心に立ち上がり目があるので、そこから角に向かって引き抜き編みをします。
つづけて2枚重なった編み地の内側の1本ずつを拾って、半目の引き抜きはぎをしていきます。底まで引き抜きはぎをしたら糸を切ります。
⑤次は、もう一方の底に糸をつけて、反対側のふちを半目の引き抜きはぎしていきます。
上の角まで引き抜きはぎをしたら、モチーフの立ち上がり位置まで編み地1枚を引き抜き編みします。
糸を切り、最初の引き抜き編みの目になじむように糸処理をしてください。
⑥編み図の図を参考に、細めのゴムを編み地に通して、ふたの押さえにします。
サイズをアレンジするには?
・長さをアレンジ
ペンケースをもっと長くする場合、作り目の数を増やしてください。
1本用の場合は、作り目の長さに3cmくらい足した長さがモチーフの縦の全長になり、2本用の場合は、作り目の長さに4cmくらい足した長さが全長になります。
短くする場合も、同じように長さの見当をつけていただき、作り目の数を減らして調整してください。
・幅をアレンジ
幅を広くしたい場合は、編む段数を増やしてください。
毎段同じ要領で増目していますので、4段目以降も同様に角で増目をしながら編み進めます。
編む段数を増やすと、編み地の縦の長さも長くなるので、それも計算に入れてサイズアレンジしてくださいね。