かぎ針編みをはじめるにあたって必要な道具は何?という視点から、いくつかの道具をご紹介していきます。かぎ針編みはとってもお手軽な編み物で、道具もコンパクト!
単刀直入にいうと、最低限必要な道具は「かぎ針」と「とじ針」くらいです。
そこから先は、かぎ針編みが楽しくなるにつれて、ついつい集めてしまうファンアイテムじゃないでしょうか。それも含めて、かぎ針編みに使える、あると便利な道具をご紹介します。
別ページに「日本と海外のかぎ針サイズ」も載せていますので、何かの際にお役立てください。
Index -目次-
かぎ針 -金属製-
金属製のかぎ針は、一般的によく使われている定番の道具です。
片側だけがかぎ針になっている片かぎ針と、両端がかぎ針になっている両かぎ針があります。両かぎ針は、3号と5号、4号と6号、7号と8号といったペアになっています。1本あれば中細糸と並太糸の両方に使えたりするので便利です。
例えば、3号で中細、5号で並太、7号でラフィア風糸、を編むとすると、両かぎ針2本あればだいたいのものは編めてしまいます。
いろいろ編んでいく中で、ご自身の手のきつさ・ゆるさに合う号数を見つけていってくださいね。
右側にある銀色の細いかぎ針はレース編み用の針です。レース編みもかぎ針と同じ要領で編めます。レース編み専用のレース糸は大変細いので、それに合う針になっています。
かぎ針 -グリップ付き-
針先に比べて、手で持つところが太くなっていたり、平らだったりと、握りやすく作られているグリップ付きのかぎ針もあります。このタイプを愛用されている方も多いと思います。
特に、太糸で編む作品などは、編むときに力がいるので、このようなかぎ針が編みやすく感じられるかもしれません。7~8号くらいの、ちょっと号数の大き目な針で、使い心地を試してみてもいいですね。
かぎ針 -木製その他-
かぎ針には、木製やプラスチック製もあります。木製は号数の小さいものから大きなものまであり、プラスチック製は号数の大き目なものが多い気がします。
太い糸を編むときは、このような軽い素材のかぎ針を使って編むと手が疲れません。プラスチック製はいろいろな色があって、目にも楽しいので、珍しいものを見つけると、つい興味をひかれてしまうアイテムです。
毛糸針・ステッチマーカー
かぎ針編みの作品づくりでは、完成後に糸の始末をするので、そのときに必ず毛糸針を使います。編んでいた毛糸が針の穴を通れば、どんな毛糸針でもOKです。金属製のほかに、プラスチック製の毛糸針もあります。
100円ショップでも見かけますので、かぎ針とともに用意しておいてくださいね。
写真中央上のT字型のピンは、編み地と編み地をとめておくときに使います。ケースに入っている竹のピンも同じ用途です。
写真中央下にある安全ピン型のものや丸い飾りがついたピン、紫色の丸い道具は、どれもステッチマーカーです。編み地につけて目印にします。
立ち上がり目につけて、段の変わり目を通り過ぎてしまわないようにしたり、バッグの持ち手をつける位置につけたり、長く編むくさり編みの目数カウントの印にしたり、と様々に使えます。
棒針編み用に、リングが完全に閉じた〇型のマーカーがありますが、かぎ針の場合はそれだとはずせなくなりますので(笑)、必ずすき間のあるリングやピンタイプのものを使ってください。
ステッチマーカーは、細めの余り糸のほんの短い糸端を編み地につけておけば代用できるので、最初から揃えなくても大丈夫ですよ。
ヤーンカッター・カウンター
かぎ針編みに限らず使える道具ですが、左は段数カウンター、中央下がメジャー、中央上と右がヤーンカッターです。
普段は、糸はハサミで切ればいいのですが、飛行機に乗ったときにも編み物がしたい!という編み物ラバーのみなさまは、搭乗口で(たぶん)回収されないヤーンカッターに魅力を感じるのではないでしょうか。
メジャーは頻出ではありませんが、ゲージをとったりするときにあると便利です。
段数カウンターは…カウンターを押したかどうかが分からなくなってしまう私には使いこなせていません(笑)。段数をチェックする必要に迫られたときは、メモ帳に「正」の字でも大丈夫ですが、道具としては、こういうのはニッチな感じでかわいいですね。
ヤーンボウル
ヤーンボウルは、編み物ファンがつい欲しくなってしまうアイテムではないでしょうか。海外では定番の編み物道具かと思われます。
なくても問題なく編み物はできるのですが、糸玉がころころ転がっていってしまわないので、あると便利です。
転がらないという意味では、いろいろなもので代用ができますので、お家にあるもので工夫してみてもいいですね。ちなみに左のアルミの丸い入れ物もヤーンボウルではなく、たまたま大きさがちょうどよかったので、長く編み物に使っています。
糸巻き機・かせくり機
かせ糸(糸玉になっていない束の糸)を購入したときに登場するのがこちら、糸巻き機とかせくり機です。
かせ糸を広げてかせくり機にかけ、糸端を糸巻き機に引っかけてくるくる回すと、かせくり機もぐるぐる回転して、糸巻き機に糸玉ができていきます。
こちらも、なくても糸巻きできることはできるのですが、劇的に作業が楽になって時間短縮できるので、かせ糸を頻繁に使うようになったら、あると大変便利です。
手前にある細長い棒は、ノステピンという、手で糸を巻き付けながら糸玉を作るための道具です。残り少なくなって形がくずれてしまった残り糸なんかを、これを使って巻きなおすと、小さくてかわいい糸玉になります。
ここまで、かぎ針編みに使う道具をご紹介してきました。
必須の道具と、気分盛り上げ系の道具がありますね。気に入った道具を使うことも、編み物の楽しさの一つ!
編み物ライフとともに、お気に入りのお道具を見つけていってください。