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こんなかぎ針編み作品です
今年は、かぎ針編みでおせち料理を編んでみました。
年の瀬がせまると、目につきはじめるおせち料理の宣伝。
品数が多くて、色とりどりで、思わずいろいろ編んでみたくなります。
よくよく見てみると、形にするのが難しそうなものも多いみたい。
まずは、外せないえびから。
どれも2つずつくらい作って、(できれば)編み重箱に入れてみたいな。
昆布巻きは、余り糸の都合で並太を使いましたが、四角く編んで巻いただけなので、どんな糸でもOKです。
使用糸とかぎ針の号数
中細のコットン糸(赤、生成り、オレンジ)
並太のコットン糸(茶色、ベージュ)
えびの目用の糸(並太チャコールグレイ)
3号/5号かぎ針(中細に3号、並太に5号を使用)
とじ針
ポリわた
できあがりサイズ
えびの長さ10.5cm にんじん直径3.5cm 昆布巻き5×2.5cm
編み図
作り方
[えび]
①えびの頭は、わの作り目で編みはじめ、こま編み5目を編みます。
2段目以降は、下表のように目数を増やしながら編んでいきます。
編み終わりの糸端を長めに残しておき、えびの頭と体をはぎ合わせるときに使います。
えびの頭の飾りつけの編み方は、ページ下の画像つき解説で詳しくご説明していますので、そちらをご覧ください。
段数 | 目数の増減 |
12~19 | 20(±0) |
11 | 20(+5) |
8~10 | 15(±0) |
7 | 15(+5) |
3~6 | 10(±0) |
2 | 10(+5) |
1 | 5 |
②えびの体は、編み図をご確認ください。
わの作り目で編みはじめ、1段目は長編み12目を編みます。3段目まで、目数の増減なく編み、6段目からは、1段おきに糸の色替えをしながら編みます。
7~13段目は、えびのしっぽが曲がるように、長編み、中長編み、こま編みをまぜながら編んでいきます。
編んでいる途中でわたを入れてください。
編み図の青色の部分は、おなか側(丸まった内側)にきます。
17段目まで編めたら、最終段の目の頭に糸を通してしぼります。
③次に、糸をしぼったあたりの場所に糸をつけて、えびのしっぽを編んでいきます。
くさり4目で立ち上がり、長長々編みを3目編んで、3つ目の長長々編みの目を引き抜き編みして根元へ戻ります。
しっぽが2枚並ぶように、もう一回同様に編んだら、根元で糸処理をします。
④えびの頭と体が編めたら、頭の先に少しわたを詰め、それから体を差し込み、えびのしっぽが体から抜けてしまわないように、糸で縫いとめます。
[にんじん]
①にんじんも編み図をご参照ください。
わの作り目で編みはじめ、1段目はこま編みとくさり編みを交互に編みます。
②①を2枚編み、2枚目を編み終えたら、糸を切らずにつづけてマチを編みます。
マチは、2段目の目の頭(とくさり)の向こう側1本だけをすくって、中長編みで1周します。
③マチが編めたら、編み終わりの糸端を長めに残して、この糸でもう一枚のパーツと巻きかがりしてとめます。
このときも、もう一枚のパーツの2段目の目の、マチ側の1本だけをすくってかがります。
私はわたを入れませんでしたが、ふっくらさせたい場合、編み地を閉じてしまう前に入れてみてください。
[昆布巻き]
①くさり12目で作り目し、こま編みの往復編みを16段編みます。
長方形を編んで3つ折りにしているだけなので、糸の太さに合わせて目数を調整してください。ここで編んでいる昆布巻きは、昆布、かんぴょうともに並太で編んでいます。
②かんぴょうは、くさり24目を編み、糸端はくさりの裏山に通して糸処理をします。
こちらも昆布の大きさに合わせて、適当な長さになるようくさり目の数を調節してください。
昆布を3つ折りにして、形が崩れないようにおさえ、かんぴょうを結べばできあがりです。
画像つき解説
えびの頭に見えているすじの編み方を解説します。
このすじの部分が、編み図ではなかなかうまく表現できないので、こちらをご参考になさってみてください。
①えびの頭の開いている側の中心(20目あるうち、編みはじめから数えて10目前後のあたり)に糸をつけて、くさり1目編みます。
②1段ずつ真下にさがっていくように、引き抜き編みを編みすすめていきます。
③こま編みの編地は斜行しているので、できるだけ真っすぐなラインになるよう(てきとうな感覚ですが)編んでみてください。
写真のように引き抜き編みのラインが入ります。
ここで一度糸を切ります。
④次に、新しく糸をつけ、今編んだ引き抜き編みの編み目に横から針を入れ(写真)、また引き抜き編みをします。
⑤写真のように、引き抜き編みで編み進んでいきます。
引き抜き編みが終わったら、続けて同じ糸でくさりを3目編み(編み地のないところに飛び出すように編む)、引き抜き編みでそのくさり目を引き返してきて、根元で糸処理します。
次の写真のように、最後のくさり目の部分がぴょこんと飛び出すようにできあがります。
⑥えびの頭の先、ぴょこんと飛び出したくさり目の下に、対称になるように2箇所、それぞれ糸をつけてくさり編みを4目編みます。
このとき、糸をつけたときの、編まない方の糸を少し長めにとっておきます。
⑦このとき、編み終わりの糸は、くさり目の裏山に通して処理してもよいと思いますし、そのまま残してもよいかと思います。
⑥で長めに残しておいた編まない方の糸を、先ほどのくさり目のちょっと下くらいから出てくるように、かぎ針でひっぱり出して、ひげにちょうどよい長さで切ります。
⑧えびの顔を正面から見たら、⑦の糸処理をしない場合、このような感じです。
バランスのご参考までに。
⑨えびの頭を横から見たところはこちら。
⑩あとは、写真のように目をつけてください。
みなさんの作品
Ricoさんの「おせち料理(えび、にんじん、昆布巻き)」
えびの編み図の秀逸さにとにかくホレボレしました。
とてもおいしそうに完成♪
*Rico*Rico* Diary
http://ricocrochet.blog.fc2.com/
▶Ricoさんの個展ページ
みぃ。さんの「おせち料理(えび、にんじん、昆布巻き)」
頑張りました
これからお重を買って詰め込みます