夏が深まり、かぎ針編みも季節の変わり目を迎えつつあります。
もう少しすると、秋冬シーズンの編み物が頭をかすめはじめるかもしれません。
その直前の今、毛糸在庫の整理を兼ねて、手元に残った夏のあまり糸を活かせる作品を編んでみるのもおすすめです。
9月にはシルバーウィークの大型連休も控えています。
ハイシーズンを避けて、初秋に旅行を計画されている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、あまり糸1玉で数時間で編めるものから、週末の1~2日で完成する中堅作品まで、旅に連れていきたい「旅小物」のレシピを取り上げてみました。
なんと今回は、基礎的な技法で編める「新作の無料編み図」も3パターン一挙公開しています!
旅先はもちろん、普段づかいできるアイテムもありますので、ぜひ手元の夏糸を活用しながら、新しいシーズンを迎える準備を楽しんでみてください!

Index
種類の違う「あまり糸」を楽しむための視点
編みたい作品が見つかったとき、ぴったりの糸が手元にあることはまれですよね。
素材が合えば量が足りず、たくさんある糸は太さが合わない・・・そんなことを繰り返しながらたまっていく「あまり糸」。
そこで今回は、玉数も少なく、太さも、素材もバラバラなあまり糸を〝バリエーション豊富な材料〟ととらえて、楽しむための視点を探ってみました。
視点①: 1本の糸で編むだけでなく、2本どりでも活用する
編み物に慣れた方は、「ショールを編むなら中細」「バッグを編むなら並太」のように、暗黙のルーティーンがあるかもしれません。
という私も、中細糸を見ると「これはショールかな」と連想してしまいます。
ただ、見方を変えると、中細糸は2本どりにすると並太くらいの太さになるんですよね。
そうすると、ショールのはずが、バッグにも使える糸の太さになります。
2本どりという視点を持つことで、あまり糸の使いみちが広がっていきます。

視点②: 違う種類の糸を組み合わせて、編みたい太さをつくる
先ほどは中細糸を例にとりましたが、糸の組み合わせ方を発展させると、さらにバリエーションが豊富に。
太さの違う糸を組み合わせれば、ほしい太さの糸を新たにつくり出すこともできます。
例えば、単体では出番の少ない極細糸も、合太や並太と引き揃えることで、編める作品の幅が広がります。
いくつかのあまり糸を〝好みの太さに調合する〟という視点で眺めなおしてみるのはいかがでしょうか。

視点③: 違う素材を組み合わせて、引き揃え糸の表情を楽しむ
引き揃え糸は、素材の違う糸を組み合わせる楽しさもあります。
細いリネン糸 × 太いジュートで麻ひもコンビにしたり、ラフィア風ヤーンとコットン糸で新境地を開拓しても面白いですね。
上の写真にある、白 × 赤のボタントレー作品は、中細のコットン糸と合細のリネン糸を引き揃えて編んでいます。
引き揃え糸は、どんな編み地が生まれるか想像しきれないところも、編んでいてワクワクします。
バリエーション豊富な材料「あまり糸」で、いよいよ編み物!

お手元のあまり糸を棚卸される際には、ここでご紹介した視点もご参考になればと思います。
今まで思い浮かばなかったような使いみちを見いだしていただけるとうれしいです。
それではつづけて、あまり糸の活用を意識したレシピのご紹介です。
気になる作品があったら、ぜひトライしてみてください!
あまり糸を「旅の道具」に。夏の終わりに楽しむかぎ針編み小物5選
【無料編み図】平らにして持ち運べる、折りたたみ式「ボタントレー」

革製品でよく見かける、四隅のホックをとめて組み立てるスナップトレー。
そんな雰囲気をイメージして編んだ、かぎ針編みのボタントレーです。
金具や特別なパーツは使わず、すべて毛糸で編んで完成させることができる作品。
ちょっと硬めに仕上げたいので、夏糸がぴったりです。
二本どりや引き揃え糸で編んでも面白い作品なので、あまり糸も活用してみてください。
【無料編み図】2重の編み地がガジェットを守る「ダブルクッションポーチ」

長編みと方眼編みでつくる、ファスナーつけ不要のフラットポーチ。
難しい技法は使わず、かぎ針編みの基本的な編み方だけで完成させることができます。
太めの糸で編めば編み地に厚みが出て、いっそう頼もしいクッションになってくれます。
夏の残り糸を探して、2本どりや引き揃えにして編むのもかわいいですね。
【有料パターン】機内&ホテルを快適にする「スリープマスク(アイマスク)」

太めの糸を使って短時間で完成させられる、かぎ針編みのアイマスク。
自分サイズにループを調整して、快適なフィット感に仕上げることができます。
ふだんは使わない小物がひとつ加わるだけで、旅の特別感はぐっと高まります。
機内でも、旅先のホテルでも、ぐっすり眠れたら翌日の足取りも軽くなるはず。
【有料パターン】首に沿って、ふかふかのクッションが頭を支える「ネックピロー」

ふっくら立体的な、かぎ針編みのネックピロー。
頭をしっかり預けられる大きさがあります。
かぎ針編みの基本的な技法で編めるので、トライしやすい作品です。
車での旅なら、後部座席にポンとひとつ。
揺られてウトウトしたとき、首がすっと支えられて、そのまま心地よく眠りに落ちられます。
【無料編み図】折りたためばコンパクトな、軽量「モバイルスリッパ」

旅支度の仕上げに加えたいのが、折りたたんでコンパクトに持ち運べるスリッパ。
Sサイズでわずか60gの軽さです。
長編みベースの編み地で、ざくざく編み進めます。
途中で試着しながら、自分サイズに仕上げてみてください。
巾着袋に入れてスーツケースの隅へ。
旅先の部屋で、自分で編んだスリッパが足もとにある。そんな小さなうれしさも、手編みならではです。
あわせて編みたい、旅を彩るおすすめのかぎ針編みレシピ5選
・モバイル編みのおともに。編みかけを入れるふんわり巾着

かぎ針編み「パフ プロジェクトバッグ」編み図(PDF)
斜めに並んだループがポイントのふわふわ巾着。
プロジェクトバッグとして編みかけ作品や毛糸を入れるのはもちろんのこと、旅の着替え入れ袋としても活用できそうです。
・スリッパ代わりに持ち運べる、コンパクトなソックス

かぎ針編み「スニッカソック」編み図(PDF)
涼しげなメッシュとコットン素材が足に心地よいスニーカーソックス。ぴったりサイズに編むとさらに快適です。
素足のお出かけに持ち歩くと、とっさの冷房対策にもなりそう。
・乾きやすい糸で小さく編んで、旅行用のボディタオルに。

かぎ針編み無料編み図「ウォッシュタオル」
模様編みをまっすぐ編んでつくるボディタオル。水に強く乾きもいいリネン糸で編めば、乾燥しがちなホテルでパリッと乾くかもしれません。好みの大きさに編めるのも手編みのよいところです。
・とっさのときも、飾り気あるシュシュでまとめ髪

かぎ針編み無料編み図「バイアスフリル風シュシュ」
旅先での食事シーンやお部屋でのくつろぎタイムなど、さっと髪の毛をまとめたくなったときに、こんなシュシュはいかがですか。
好きな毛糸を持ち運ぶような心地で使えそうです。
・荷物が増えたときのための、かさばらないペタンコバッグ

かぎ針編み無料編み図「タッセル付キャミバッグ」
細めの糸で編んだ薄い編み地のバッグなら、携帯性がよくて旅に連れていきたくなりそう。自分らしい飾りをつけたバッグは、人ごみの中で目印になってくれるかもしれません。
手元の夏糸をすっきり活用して、新しい季節を迎える準備を
いかがでしたでしょうか。
「1玉しかない糸」「少しだけ余ってしまった糸」も、ここでご紹介したようなアイデアで、旅先や日常をちょっと便利にしてくれる愛おしい道具に生まれ変わります。
本格的な秋冬の編み物シーズンに入る前の今だからこそ、サラリとした夏糸の編み心地を惜しみつつ、初秋の旅支度を楽しんでみてください。
手元にある夏糸をすっきり活用できれば、心も収納も軽やかになりそうです。
今回ご紹介した無料編み図や有料パターンは、それぞれ以下のページからご覧いただけます。
気になるアイテムがあれば、ぜひお手持ちの糸と一緒に編みはじめてみてくださいね!
