かぎ針編み著書「かぎ針あみの冬ごもり」（文化出版局）

Ronique の3冊目の著書です。今回も、デザイン・製作・文、を担当させていただきました。
肌寒いシーズンになると編みたくなるブランケットやストール、ルームシューズなど、かぎ針編みの定番のアイテムや、冬糸を使ったバッグなどが掲載されています。新しい編み地もお楽しみいただけますとうれしいです。
ここでは、「かぎ針あみの冬ごもり」に掲載されている作品をいくつかご紹介するとともに、作品が生まれた背景や編み方のコツなど、製作こばなしを掲載しています。これから編まれる方のご参考になるとうれしいです。

【お知らせ】

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【製作こばなし】

1.ギンガムチェックの三角ストール

今回は、Amazonにない作品をお一つ。
肌ざわり最高のHolst Garn / Coast ( presse さんで購入できます)で編んだ三角ストールです。

この写真では全体があまり分かりませんが、三角定規セットに入っている細長いほうのアシンメトリーな定規の形にそっくりです。

編み方はすごくシンプルで、すぐに編み図は必要なくなります。
ポイントは糸替えだけ。
混線しないことだけに意識を払っていただければと思います。

古いリネンやクロスが好きで、ヨーロピアンなチェックって素敵だなと♡
そんな雰囲気を編んでみたくて考えました。

色合わせは楽しい悩みでした。
こちらはブルー＆アイボリー系ですが、ぜひ頭を悩ませてお好みのカラーでも編んでみてください。

だんだん出来上がってくるのが楽しくて励みになりますよ。
ちなみにこちらも、どこまでも大きく編み進められるレシピです。

2.三角屋根のミトン／とんがりソックス

左の靴下は表紙に登場していて、右もAmazonで見ることができます。
これら２つは、本の中では一緒に写っていませんが、お揃いのアイテムになっています。

編み方は同じ要領で、毛糸もお揃い(ハマナカさんのアメリー)。
ソックスにちょっと丈夫さがほしくて選びました。
またまた、お色選びが楽しいシリーズです。

慣れた方でしたら、サイズ調整もしやすいと思います。
スワッチを編んだらちょうど子供サイズで可愛かった♡

何かちょっと変わった感じにできないかなぁと模索した作品で、お気に入りです。
編み方はごくオーソドックスなので、お気軽にトライしていただけるとうれしいです。
ソックスは糸つぎしない一体型、ミトンは親指のみ糸つけします。

編み地はそんなに分厚くないので、ミトンはぜひお出かけに連れて行ってくださいね。

3.立体パイナップルのショール

こちらもAmazonで見ることができる作品になります。

パイナップル模様を立体化させてみました。
デコラティブな編み地は、実用を考えるとシンプルデザインが好きです。

ただ、ひたすら長いものを編むのはちょっと大変なので、中間で達成感がある仕組みになっています。
気分転換程度ですが、それなりに違うかなと。
ぜひ、肌触りの良い糸でゆっくり編んでみてください。

こちらのイサガーのアルパカ2、自然のアルパカちゃんのお色だそうです。
画像では、なかなか風合いまでお伝えできませんが、とにかくかわいくて良いお色です。
仕上がりもゴージャスな迫力があって素敵なんですよ。

こちらの糸もpresseさんでお求めいただけます。

4.スパイラルミトン

こちらもAmazonで見ることができる作品になります。

もうすでに編んでくださった方もいらっしゃるようで、とてもうれしいです。
暖かそうな、むっちりしていて凹凸のある編み地にしてみました。
仕立ててミトン型になるところが、わくわくするステップかなと思います。

丸っこい形なので、ふわふわ糸で子供用サイズなどを編んでもかわいくなりそうです。
と書きながらミニチュアサイズとか編みたくなってきました♪
クリスマスツリーに飾ってみたり。

完成したあと、使うのも楽しんでいただけますように。

5.6本線のベレー

amazon画像で見れる作品のこちら。
プレーンなベレー帽、6枚はぎ風です。

帽子だけでなく、その他の作品でも目数は偶数派です。
先日は、思いつきで表3裏2(5目1模様)のゴム編みで帽子を編みはじめたら、一周で19模様。
減らし目の段階で、割り切れなくて焦りました。
たまたま何とかなりましたが、奇数目、しかも素数となると、私にはちょっと失敗なことが多いです。

編み物していて使うのは公倍数と比ぐらいでしょうか。
もっといろいろ駆使できたら、すごい作品ができるかも⁈しれませんね。

このベレーは、編みはじめたらテンポよく進めていただける作品かと思います。シンプルなので、いろいろなお洋服とコーディネートしてください♪