Ronique の著書、2冊目は春夏シーズンの本になります。今回も、デザイン・製作・文、を担当させていただきました。
冬の終わりを感じはじめると、麻ひもやラフィア風ヤーンが恋しくなりませんか。かぎ針編みがいっそう楽しくなる季節に編む、涼しげなショールやルームソックス、そして春夏バッグが盛りだくさんの1冊になっています。
ここでは、「夏のかぎ針あみこもの」に掲載されている作品をいくつかご紹介するとともに、作品が生まれた背景や編み方のコツなど、製作こばなしを掲載しています。これから編まれる方のご参考になるとうれしいです。
Index -目次-
【お知らせ】
2021.06.29
「夏のかぎ針あみこもの」が3度目の再版になりました。
この春に出版された著書「好きな模様で編むかごバッグ」がたくさんの方のお目にとまり、それとともに過去の著書にもご興味を持っていただけたのかもしれないと、大変うれしく思っています!
ご購入くださった皆さまありがとうございます!
2019.06.15
Roniqueの著書「夏のかぎ針あみこもの」が韓国語版になりました。インスタグラムでも、韓国でかぎ針編みをされている方の素敵な投稿や、日本語版の私の本を写してくださっている方の投稿を拝見して、一人うれしくなったりもしていました。
今度は韓国語版の本を手に取っていただけことになり、とても光栄で、感謝の気持ちがこみ上げるばかりです。
韓国のクロシェッターさんたちに楽しんでいただける一冊になりますように。
2018.08.09
著者「夏のかぎ針編みこもの」(文化出版局)が、今シーズン2回目の再販となりました。
たくさんの方にお手に取っていただきましたこと、本当にありがとうございます!インスタグラムでは、#夏のかぎ針あみこもの のタグでもたくさんの作品ありがとうございます。
「夏のかぎ針あみこもの」の作品展示をしていただきます。
【フェア期間】
2018年5月3日(木・祝)~6月15日(金)まで
蔦屋書店(本・文具・筆記具)
電話番号:072-844-9000
枚方T-SITE 3階 暮らしのフロア
2018.05.04
著書「夏のかぎ針あみこもの」(文化出版局)が重版になります。この本をお手に取ってくださったみなさまに心から感謝申し上げます。
2018.01.29
amazonで予約スタートしました(2018/2/17 発売)。
今回も、デザイン・製作・文、を担当させていただきました。
中身が少し見れますが、他にもバリエーション様々なバッグがあるので、ぜひ全部見てほしい〜‼︎です。
【製作こばなし】
1.斜め模様のかごバッグ
こちらは表紙の茶色いバッグ。
たっぷりサイズなので、春夏に向けてゆ〜っくり編んでもらえれば、という作品です。
肩掛けできるので、大荷物のおともにも。
中長編みの統一感を持たせつつ、底の増目のあとにこま編みを一段はさんで、気持ち、底と側面の境目がカクッとならないようにしてみました。
やや透け感があり、とは言ってもはっきり透けるわけではなく、ちょっと涼しげな編み地です。
この編み地は、試し編みをしていて生まれました。
かぎ針編みも、この世のどこにどんな既出があるか計り知れないので、世の中的に新しいなんて言えませんが、今回の本でも、1つひとつの作品に自分なりの「初めて」を込めたいなという気持ちがありました(あ、猫バッグも載っていました)。
それが編み地だったり、仕立て方だったり、モチーフだったり、糸選びだったりと様々です。
中には何日も編み直しを繰り返した作品なんかもあったり…。
使いやすそうなのが好みで、シンプルなデザインが多めですが、お目をとめていただける作品がありますとうれしいです。
2.透しブリムのハット
こちらも表紙にある作品です。
つばのふちに透かしが入ったカンカン帽という感じです。
ふちがピンとするように、テクノロートを編み包んでいます。
このレシピはちょっと事前情報があったほうが編みやすいかなと思いますので、補足させていただきますね↓
ふちの透かし部分は増目をしていないので、透かし最終段まで編むと編み地が縮んだ感じにつっぱって、これでいいのかな?となるかもしれません。
ですが、そのあとのこま編みを編むと、編み地に広がりが出て落ち着きますので、そのまま編んでみてください。
透かしを入れつつ、ふちがフリフリっとならないようにしました。
アレンジで、ぐるっと黒いリボンをつけたりしてもいいかもしれません。
3.フットカバー
こちら、右側は表紙でちらっとご覧いただけるフットカバーです。
左のブルーも、本に掲載されています。
冬糸と比べて夏糸は伸縮性が弱めなので、サイズのアレンジがしやすい編み方がいいかなと。
輪編みから往復編みに切り替えても違和感がなさそうな編み地で、つま先からかかとに向かって編んでみました。
サイズ変更は、編む段数を増減させていただくアレンジになり、左は特に調整がしやすいかと思います。
右も同様なので、模様についてあまり厳密に考えなければ(私はそれでいい派です)大丈夫です。
4.グラニーレースのショール
こちらも表紙にある三角ショールです。
みっちりした編み地も大好きなのですが、あたたかい季節向けには、シンプルな編み地であれば透け感があるタイプも、かぎ針編みらしくて編んでいて楽しいです♪
ふち編みしている風にも見えます?が、ふち編みがない編み方をしているので、三角ができあがれば完成です。
三角は一番したのとがったところから編みはじめて、どこまででも大きく編んでいけるように、上に向かって広がっていくように編んでいます。
同じ法則性で編みつづけられるので、モバイル編みや、すき間時間にひょっと出して編むのに向いたレシピかもしれません。
5.丸底たっぷりワンショルダー
こちらは、amazonでご覧いただける作品の一つです。
赤いワンピースの右ページのバッグになります。
角度を変えてみると、バッグはこんな形。
たっぷりサイズなので、肩にかけて使っていただくのにちょうどよいかと思います。
オーソドックスなデザインの丸底ワンショルダーです。
バッグは底からてっぺんまで全部同じ編み地というのがシンプルで好きですが、それができなかったり、そうしようとすると編み方がややこしくなることも…。
このバッグは、簡単に底を編んで、途中からは編み地が切り替わっていますが、横から見る分にはそれが分かりにくいようにしています。
あと、持ち手だけ編み地の雰囲気が変わってしまわないようにしてみました。
普通の形のバッグですが、さらっと使いたいなと♪ こんなこだわりも少々プラスしています。
大きさがあるので、こちらもゆっくり編んで春夏にご活用いただけますとうれしいです。