Ronique 初の著書は、秋冬のかぎ針編み作品集です。デザイン・製作・文を担当させていただきました。
これまでのアイデアや、形にしてみたかったデザインが詰まった1冊になっています。ちょっと珍しい編み方やひねりのある仕立て方も交えつつ、編みやすさを意識した作品づくりをしています。
ここでは、「冬のかぎ針あみこもの」に掲載されている作品をいくつかご紹介するとともに、作品が生まれた背景や編み方のコツなど、製作こばなしを掲載しています。これから編まれる方のご参考になるとうれしいです。
Index -目次-
【お知らせ】
2020.11.21
著書「冬のかぎ針あみこもの」の6刷が手元に届きました。
時が経つのは早いもので、2017年の秋に出版されてからもう3年です。
こんなに長く、たくさんの方にこの本を手に取っていただけるなんて、当初の私には想像できなかったことで、手に取ってくださったみなさま、関係者のみなさまに感謝するばかりです。
本当にありがとうございます!
2018.11.22
著書「冬のかぎ針あみこもの」(文化出版局)が、この秋の再々版に続き、もう一度再販(第4刷)になります。
こんなにたくさんの方々にお手に取っていただけるなんて、何と感謝を申し上げればよいか分からないくらいです。
本当にありがとうございます。
インスタでも、本のタイトルのタグをたどってお邪魔させていただくと、皆さまにたくさん編んでいただいていて、ただただうれしい気持ちです。
2018.10.3
「冬のかぎ針あみこもの」が2度目の再販になりました。
たくさんの方にお手に取っていただきましたこと、心から感謝申し上げます。
毛糸が恋しくなるシーズンのおともに、おそばに置いていただけるとうれしいです。
2017.11.30
著書「冬のかぎ針あみこもの」(文化出版局)が重版になりました。
たくさんの方にこの本を手に取っていただきましたこと、心から感謝申し上げます。
編み図訂正のお詫び
「冬のかぎ針あみこもの」(文化出版局)の編み図に下記の訂正箇所があることが分かりました。ご迷惑をおかけし誠に申し訳ございません。ご確認のほど、どうぞよろしくお願いいたします。
2017/9/6
amazonで予約受付がはじまりました(2017/9/23 発売)。
本を手に取ってくださった方に楽しんで編んでいただきたいという気持ちと、このような機会をいただいたことへの感謝の気持ちが、作品づくりの原動力でした。
このたびは、編集者さま、そして制作に関わる皆さま、本当にありがとうございます。
心から感謝申し上げます。
【製作こばなし】
1.アラン模様のブランケット
表紙のアランブランケット。
この本で一番の大物作品になります。
デザインと編み地が決まると、1日で編み終えられるような作品も多い中、これはその5倍くらいはかかったかなと思います。
最初にデザイン案を考えてから、実際どのように仕上げられるだろうかと、実はかなりドキドキしていた作品。
試行錯誤も、これが一番かなと。
そんな、頑張り作品が表紙になりました。
編んだ完成品は、これは絶対売れない!と思うタイプの作品ですね。
編んでいる途中からブランケットの役割を果たしてくれるので、寒い季節にはぴったりかと。
編み地が伸びにくいのは、かぎ針編みのいいところです。
ゆっくり編んで、冬のおともにぜひ。
2.ボアつきルームブーツ
こちらも表紙にある作品です。
上でご紹介したブランケットとは対照的に、短時間で編めるアイテムです。
私も冬は、靴下だけでは足が冷たくなってしまい、プラスアルファが必要なのですが、足ものは気に入っているものほど消耗するのも事実。
なので、あまり時間をかけず編めるものを目指してみました。
ムートンみたいなもふもふ感が伝わるかしらと、アップ写真にしてみました。
作品づくりでは、どんな糸で編んでも素敵なレシピというのは崇高なテーマですが、糸のかわいさもまた、すごいエネルギーを持っているものですね。
お仕事でウールを使うのは久しぶりでした。
いろんな糸のかわいさのあまり、次々編みたくなって、朝早く目が覚めたりもしました(普段、朝はまったく目が覚めない…)。
この作品はもちろん、その他の作品も、どの糸で何を編むかという選択(いわゆる指定糸)は、かなりぴったりなチョイスになったと思います。
糸はこれからという方は、ぜひご参考になさってください。
3.キリム柄の湯たんぽカバー
表紙作品の3つ目です。
ちらっと見えているものは、こちらの湯たんぽカバー。
編み地は、かれこれ2年前に浮かんでいたアイデアから形にしたものです。
サイズ感は、fashyの湯たんぽ。
これがかわいくて、湯たんぽだけでなく水枕にも使えるという優れものなんです。確かに水枕もこのような素材でしたよね。
最初はブリキの湯たんぽも調べてみたのですが、肌に直接触れると火傷をする可能性があるとのことで、ちょっと保留。
いくら詰まった編み地とは言え、引っ張られて伸びたすき間に肌が触れないとは限りません。
そんなこともあってfashyを選んでみました。
形がプレーンなので、違う使いみちにも活用できそうです。
小さく編んでカイロケースにもいいかも!と、書きながら思いついたりして。
こちらも、冬のおともにぜひ。
4.4色づかいの模様編みキャップ
amazonの画像にも登場しているこちらの作品。
多色づかいの模様編みをした帽子です。
ずいぶん前に編んでいた作品を改良して、この形になりました。
棒針コンシャスな作品です。
昔、初めてお会いした、とある方から、かぎ針編み作品に対するきびしいご意見を耳にしたことがあります。
かぎ針の作品は、硬いし、重いし、透けてるし、今までかわいいのを見たことがない。
なるほど、と。
棒針でウェアを編まれる方のご意見だったので、納得感がありました。
私も、棒針編みの良さはよく分かります。
このことは、すごく意味のある出来事でした。
今でもありがたかったなと思います。
なかなかこのようなことを言ってくれる方はいませんから。
なんせ負けず嫌いなもので、その時は、絶対にかぎ針編みでかわいい作品を作ってみせる!と決意したものです。
かぎ針にはかぎ針の良さがあるから十分、という考え方もあるかも知れませんが、“目標”はかけがえのないものです。
ましてや“ハングリー精神”なんて、なかなか得る機会がありません。
それから時間が流れ、懐かしい思い出に変わった今でも、かぎ針で身につけるアイテムを編むときには、硬さや伸縮性、編み地の厚みにはこだわりを感じてしまいます。
かぎ針編みでどこまでできるのか、という挑戦は続きますが、
今回の本も、ちらっとそんな視点で眺めていただけたらなぁと思います。
今にいきている感謝な思い出と、棒針コンシャスな作品話でした。
5.編込みハンドウォーマー
amazonの画像で見れる作品、その2です。
ふと、レース編みって、かぎ針編みとどこがが違うのかな?と思ったことがあります。かぎ針編みの、細糸を使った平面作品にフォーカスしているようにも感じます。
ボスニアンクロッシェも、はじめて編んだとき、これは!と、近い感覚がありました。
道具は違えど、かぎ針編みの、ある編み方にフォーカスして深堀した手法と言えそうなのです。
このハンドウォーマーは、ボスニアンクロッシェの編み地とほぼ同じものです。
かぎ針派の方に向けて、かぎ針編みらしくアレンジをしました。
編むときの最大のポイントは、手がきつくならないこと。
私はもともと手がきつくないのですが、それでも、意識してゆるめに編んでちょうどよいくらいです。
本には、写真付きの編み方解説ページがあります。
ステップごとに撮ったたくさんの写真の中から、重要なポイントだけに絞り込むという作業を、編集者さんがしてくださいました。
全部載せたいところを、ところどころ削っていくというのは本当に大変な工程だったことと思います(ありがとうございます‼︎)。
分かりにくそうなところがありましたら、最初は、並太以上の太めの余り糸で小さく試し編みをしていただくと、要領がつかめてよいかもしれません。
アクリル毛糸の余りがあれば、試し編みしたものをエコたわしにしてしまうのもおすすめです。
この作品が、この本で一番の変わり種。
私がかぎ針向けにしたアレンジは自己流なので、こうじゃなくちゃいけないということはありません。
ご興味をお持ちいただけましたら、ぜひみなさまも、自由な気持ちで編んでみてください。
たまにはちょっと違うことをするのも楽しいですよね。
6.アラン模様のキャップ
こちらは、amazonの画像で見れる3つ目の作品です。
以前編んでいて、インスタグラムにアップしたことがある帽子なので、あら⁈とお気づきの方もいらっしゃるかもしれません。
当時の作品は、ちょっととんがったシェイプ。
かぶり心地が良くなるように改良しました。
本の中では、ポンポンがついていませんが、こんな風にお好みでプラスしていただいてもよいかと思います。
ご参考までに、ポンポンつきで写してみました。
このポンポンは、10〜11cmくらいの台紙に、糸を150回巻いて作っています。
むっちりしたポンポンがお好みの方は巻き数を増やしてみてくださいね。
かぎ針アランは、すでに素敵なパターンが世にたくさんあるかと思いますが、私の知る限りではツリー柄を見たことがありませんでした。
ツリー柄が好きなのと、くっきりと浮き出た棒針のアラン模様に憧れて編んだのが、この帽子です。
糸の太さによって印象が変わるので、何種類か試し編みをしてから、糸を選ばせていただきました。
かぎ針アランは、かぎ針でどこまで棒針作品に近づけるか、という実験の楽しさがあります。
そして不思議なのは、こうしてかぎ針で編んいるうちに、棒針ではどう編むのだろう、棒針でも編んでみよう、という気持ちになったということです。
ビギナーの私が言うようなことではないのですが、棒針でメリヤスが編めれば、アラン代表格の縄編みはすごく簡単ですね。
実際やってみて、きっかけ一つなんだなと気づかされました。
何がどこにつながっているか、分からないものです。
もちろん本場のアランは素晴らしいし、持ち運びに気をつかわなくて、目を落とす心配もないかぎ針も好き。
両方やってみると、編み物の楽しさはますます尽きません。
何だか、かぎ針&棒針ネタが多くなってしまいました。
amazonの画像にもくじも載っているので、作品画像が封印されている作品について…ちらりお話だけ。
ビーズ編み作品も3つあって、これらが、ビーズ+糸 の風合いがすごくかわいいです。
手間のかかり具合も3段階になっていますので、ぜひご覧いただきたいなぁ❤︎と。
7.ハニカム模様のショルダーバッグ
amazonの画像で見れる4つ目の作品がこちらです。
サイズは、横がA4サイズぴったり(入れるのはちょっときびしい⁈)くらいで、意外と大きさがあります。
ややしっかり目のアラン糸で編みました。
掲載作品には裏布はつけていませんが、裏布派の方は、フェルトを使うと簡単でいいかもしれません。
ショルダーひもの作り目の数は何目でもokです。
レシピの目数をご参考に、お好みの長さにしてみてくださいね。
似たような形の革バッグを持っていて、とても使い勝手がよいので、こんな形のバッグを作りたいと思っていました。
ハニカム模様の編み地は、以前いろいろ研究していたときにはしっくりくるものができなかったのですが、今回、たまたま試した編み地が気に入ったので、このバッグに採用してみました。
すぐに成功したときより、なかなかうまくいかなかったもののほうが愛着が湧くものですね。
そういう意味では、見た目よりも、生み出された経緯のほうが、作品への思い入れに影響しているようです。
amazon画像では見れない、かんたんなソックスも、そんな作品の一つです。
昔読んだ『アイデアのつくり方』という本に、アイデアは、それについてずっと考えていて、なかなか浮かばないのだけど、それでも考え続けていると、あるときふと浮かぶ、という感じのことが書かれていたなぁと思い出します。
今は浮かばなくても、いつか浮かぶかもしれない、という考え方は希望的で、前向きで好きです。
常に、いつか思いつけるかもしれない何かをあたためていたい、というのも目標。
そんな探求材料も、不意に思い浮かぶとよいのですが♪
8.アシンメトリーなショール
こちらは、amazon画像の5つ目の作品です。
かわいいモデルさんが羽織ってくれているショールの全貌は、このような形。
アシンメトリーな三角形です。
海外コンシャスな作品。
いつも、家にこもって編み物をしていますが、編み物の楽しさって万国共通だと思うと、一気に世界が広がるというか…
海外のスーパーマーケットに入ると、ものすごくワクワクしてしまう、あの感覚が編み物にもありますね〜♪
海外の編み物といえば、草原や砂浜で、ぱぁっとショールを広げている写真が思い浮かんできます。
うわぁ〜ステキ!となるのですが、パターンは英語だし、ほぼ棒針編みなので、かなりハードルが高いという現実。
かぎ針編みでも、そんな気分に近づきたくて編んだのがこのショールでした。
お色が変わると印象ががらっと変わりそう。
編み方の説明が、日本では編み図、海外ではテキストがほとんど。
編み図で表現しにくい動きを、テキストはたくみに説明してくれて、アバウトでいいところを、そう伝えられるのも便利。
そして、編み図が素晴らしいのは、
言葉がいらないこと。
ひと目で全体像が分かること。
法則性を見つけやすいこと。
これはやはり、非常に優れていますよね。
となると、
「編み図+補足的なテキスト」
という組み合わせができる日本の編み物環境っていいなぁと、あらためて思ったりします。
旅をして帰ると我が家の良さが分かる、というか。
慣れたものを気に入っているのかもしれません。
そんなことを思い起こしてしまう、ちょっとバタ臭い作品のご紹介でした。
9.モチーフつなぎのブランケット
順不同ですが、amazon画像にある最後の作品がこちらです。
4つのパーツをつないで縁編みをしたブランケット。
小さめの作品は、できるだけ糸つぎやとじはぎをしないように工夫していますが、このブランケットは、4つをはぎ合わせるという工程が楽しみで、パーツを編む手が早まりました。
糸の色がえをするので、必ず糸処理は必要になります。
なので、その糸端を利用して、パーツをはぎ合わせてしまっています。
そして、縁編みでいつも気になるのは、どこに針を入れて目を拾うかが明解であるかどうか、という点。
どこに針を入れて編めばいいかが分かりにくいのは、すごく苦手で混乱してしまいます。
そんな私でも何も考えずに編めるくらい、シンプルで分かりやすい縁編みにしてみました。
これは、大物の割りに早く完成しますよ。
お色味がかわいい糸での多色づかいは、本当に楽しいですね。
10.編込みトートバッグ
amazon画像でもご覧いただけるこちらのバッグ、とてもオーソドックスな編込みの作品です。
1点だけ補足すると、編込みの段はすべて“すじ編み”をしています。
表にすじが出ておらず、一見こま編みに見えるのでご注意ください。
うっかりすべてこま編みで編んでしまった場合どうなるかというと、バッグの縦が短くなり、模様がもう少し斜行します。
しっかりしたこま編みが好きなので、自分用ならこま編みでもいいかも、と思うのですが、斜行しないという安心感を感じてもらえるとうれしいので、すじ編みにしました。
このへんも、ゼッタイこうでなきゃ、はないというところです。
最近、すごく久しぶりに、編込みもないオールこま編みのバッグを編みました。
そんなプレーンなこま編みがぴったりな場合もあって、必要なのですが、気づいたことが一つ。
早くできたような気がするかどうかは、実際にかかった時間ではない、ということ。
オールこま編みのバッグより、編込みバッグのほうが時間がかかっているはずなのに、編込みのほうがあっという間に完成した気がしました。
飽きない、夢中になる、面白い、という効果って、思った以上に大きいですね。
このバッグの編込みは、複雑に見えるかもしれませんが、1段に使う色は2色まで。
ちょっと細かい説明になりますが、編込みご経験者さんへの補足としては…
私が編込みでわに編むときは、糸がくるくる巻かさらない(方言⁈)ようにしています。
たとえば、白と青を使うとすると、青に替えるときは白と交差させて(からめて)替え、白に替えときは交差させずにゆるりとしたまま替える、という具合です。
色はどちらがどちらでも良いのですが、自分でこっちはこうと決めて、同じように繰り返します。
これで絡まらないはず。
ちなみに、編込みの往復編みのときは、ずっと糸をくるくるさせてがんばっています。
わ編みの場合、見栄えの違いがあまり分からないので、ちょっとでも楽をしてくださいね。
11.ビーズ編みポーチ
編み地のアップを載せたくなったこちらは、ビーズ編みのポーチ(の背中側)です。
ビーズ編みというと、滑りが良くて丈夫なレース糸などが向いているのは重々承知なのですが…。
毛糸とビーズをふと近づけた瞬間、この組み合わせで編まずにはいられなくなりました。あまりにもかわいかったので♡
糸選びで気になったのは、糸の強度と結び目の出現についてでした。
強度については、ウールなので、糸を切ろうとして両手に持って引っ張ると切れますが、普通に編むにはそのような動きはない⁈ですね(笑)。
使用糸は、太さも均一で編みやすく、しっかりしたウールでいいなと思いました。
糸への負荷として注意すべきは、編んでいるうちにビーズが手元に詰まってきて、向こうへと送るとき。
あまりたくさんの量を一気に押し下げると糸に負担がかかるので、出来るだけ、糸が強く引っ張られない程度の量を、少しずつ送っていくようにしてみてください。
完成してしまえば、部分的に糸が引っ張られるという心配はないかと思うので。
次に糸の結び目についてです。
この糸はすごく好きで、ビーズ編み以外の作品でも使わせていただき、全部合わせるとけっこうな玉数を編みました。
結び目が出てくるかどうかを気にして見ていましたが、一度も出てくることはありませんでした。
でも、もし遭遇したら(または違う糸を使って出てきたときには)、結び目よりも少し手前で一旦編むのをストップして、糸を切って糸処理をし、結び目を落として糸をつけ、また続きを編んでいってください。
あと、編み方のページにも書いてあるのですが念のため↓
このポーチにはビーズをたくさん使います。
最初から全部のビーズを糸に通してしまうと、ビーズを糸の向こうへ向こうへと送りながら編むのがすごく大変で、糸にも負荷がかかります。
ビーズを全部通しておくと糸切り、糸つけをしなくてよいというメリットはあるのですが、この作品に関しては、糸処理をするほうがはるかに楽です。
私はビーズの半量を2回に分けて通しました。それでも編みはじめは、ビーズ送りがけっこう大変。
私は一気に編みたいほうなので許容範囲でしたが、もしビーズを大量に送りながら編むことに抵抗がありましたら、3分の1の量ずつ、3回に分けて(その都度糸を切って)通すなどしてみてください。
ビーズ編みの凹凸があるので、糸処理はあまり編み地にひびかないかと思います。
ウールだから気をつかわなければいけないところもありますが、ウールにしか出せないこの風合いが本当にかわいくて、冬の宝物のようです。
もし編んでいただく機会がありましたら、楽しんでいただけるとうれしいです。
【編み図訂正のお詫び】
「冬のかぎ針あみこもの」(文化出版局)の編み図に下記の訂正箇所があることが分かりました。ご迷惑をおかけし誠に申し訳ございません。ご確認のほど、どうぞよろしくお願いいたします。
▼訂正箇所の画像は、クリックで拡大します▼
・フリンジつきショール
作り目の範囲を表す記号の位置がずれていました。
「誤」の編み図のとおり編んでいただいた場合、長編みが1目多くなり、リング編みの段(最初のリングの段)で数が合わなくなってしまいます。
応急処置的な方法で心苦しいのですが、作り目まですべてほとかず、リングの前段で一目調整していただく方法を補足として記載させていただきます。
リング編みの前の段(長編みの9段目)の目数は、正しくは318目となります。「誤」の編み図で一目多く編むと、この段が319目になってしまうので、9段目の長編みの増し目を一つやめていただくと318目になり、次のリング編みの段以降は、本来意図した目数で編み進めていただくことができます。
・モカシンルームシューズ
「誤」の赤い記号の箇所が間違っていました。
引き上げ編みの記号が、裏引き上げ編みの向きになっていますが、正しくは表引き上げ編みの向きになります。
・キリム柄の湯たんぽカバー
1.側面の編込み模様24段目の、立ち上がりのくさり目の位置が間違っていました。
正しくは、前段(23段目)の立ち上がりのくさり目の真上に位置します。
2.側面の編み込み模様11段目の編み終わりにある、長編み3目を編み入れる記号の位置がずれていました。
「正」の図下部の11段目(下から2段目)をご確認ください。
・アシンメトリーなショール
模様編みBの1段目で、右側の長編みの位置が1目分ずれていました。