Index
編みながら知る、マラブリゴのシルク糸「MORA」の魅力
みなさんは、シルク糸で編み物をすることはありますか?
私は、これまでにたった一度だけ。それも、ずいぶん昔のことです。
まだかぎ針編み初心者の頃、好奇心で買った、細めのシルク糸でした。
肌触りは良かったのですが、やわらかくて張りのない細糸は編みづらく、すぐに編むのをやめてしまったという、今思えば苦い思い出です。
それ以来、シルク糸で編み物をする機会がないまま、今に至っていました。
malabrigo マラブリゴの「MORA(モラ)」を手に取ることができて、シルク糸の概念が変わった気がします。
「編める」と思わせる太さが、そこにありました。
一目で伝わる質感と光沢が、そこにありました。
紡がれた糸のしなやかな重みが、そこにありました。

輝くシルク糸を、夢中で編む時間
何を編もうかと考えたとき、真っ先にこみ上げたのは、「余すことなく使いたい」という思いでした。
それを叶えられる作品イメージが浮かんだ途端、すぐに糸を巻き、夢中で編みはじめていました。
過去の編み心地の記憶は、どこかへ消え去っていたようです。
なめらかな肌触りとともに手を動かす時間だけが流れていました。
そして一つ、うれしくなるような発見が。
シルク糸のごく細い繊維のような毛羽立ちが、白熱灯の下できらきら輝くということです。
目を凝らすと、編み地のあちこちが小さく無数に輝いていて、白熱灯に照らされたダイヤモンドが思い出されます。

マラブリゴの糸は、どのように生まれるのか
ウルグアイのキッチンから生まれた、手染めの毛糸
この毛糸はどのように生まれたのだろう、と興味が深まるばかりです。
黒猫が愛らしい小冊子を開くと、そこに添えられたストーリーから、マラブリゴの世界に引き込まれました。
「20年前、モンテビデオの小さなキッチンで、幼い義理の兄弟が始めた染色の実験」が始まりなのだそう。
映画のワンシーンを想像するように、マラブリゴの染色の原点を知りました。
モンテビデオは、ウルグアイ東方共和国の首都。
ブラジルとアルゼンチンに挟まれた、スペイン語を公用語とする南米の小さな国です。
温暖な気候で、人口の2倍近くのヒツジが育てられているというウルグアイ。
そんなところにも、編み物好きとしては親しみを感じてしまいます。
マラブリゴのこだわり
マラブリゴの糸のほとんどは、特に柔らかさにおいて高品質な、ウルグアイ産メリノウールを100%使用。
ウルグアイをはじめ世界各地の信頼できるサプライヤーから厳選された素材が、丁寧に染め上げられています。
深みのある色合いと、唯一無二の鮮やかな発色が、マラブリゴの毛糸の魅力です。
現在は、商品開発専用の研究所をモンテビデオに置き、すべての生産をペルー工場で行っているマラブリゴ。
あらゆる年齢層の女性に仕事の機会を与えるよう努め、化学物質の使用を最小限に抑えるなど、安全規格に準拠した生産を行っています。

自然の風景のような毛糸の名前
マラブリゴの糸やカラーの名前の多くは、自然や風景、場所、芸術、 そして日常の中にあるものや経験など、さまざまなものからインスピレーションを受けています。
例えば、「RIOS」は川、「ARROYO」は小川、「NUBE」は雲、「VIENTOS」は風、など自然の風景を思わせる名前が、糸にもたくさん付けられています。
「Mora(モラ)」も、そんな名前のひとつ。
Moraは、100% Mulberry Silk(マルベリーシルク)で作られた糸です。
マルベリーシルクは、桑の葉を食べて育つ蚕がつくる繭から生まれるシルク。
「Mulberry」は英語で「桑」を表す言葉で、スペイン語の「Mora」は「桑の実」を意味します。
桑の葉を食べて育った蚕から生まれる「Mulberry Silk」と、その「桑」につながるスペイン語の「Mora」。
名前の由来を知ると、その向こうにある風景へと想像が広がります。

日本で買える、マラブリゴの毛糸
日本で、マラブリゴの毛糸を取り扱っているのは、正規販売店のmalabrigo Japan マラブリゴジャパン。
ペルー工場から直接輸入した毛糸のラインナップを、オンラインショップやポップアップストアで見ることができます。
「MORA(モラ)」をはじめ、いつもの編み物に取り入れたくなるような毛糸の数々。
次の写真にあるかせ糸は、上から順に、
コットン100%の「VERANO(ベラノ)」、耐久性に優れたソックヤーン「ULTIMATE SOCK(アルティメットソック)」、「MORA(モラ)」。
そして、malabrigo Japanの小冊子やカードに描かれたチャーミングな黒猫も印象的です。

かぎ針編みで「MORA」1かせを存分に楽しむ
今回、「MORA」で編んだのは、小ぶりな巻き物です。
小さな三角ショールのようでもあり、スリムなマフラーのようでもあるこの作品に、「ショールマフラー」と名前をつけました。
1かせにおさめつつ、できるだけ余りが出ないように編むパターンです。
完成して羽織ると、すっと肌に寄り添うような近さを感じました。
シルクは、肌なじみのよい素材なのでしょうか。
そんな疑問が湧き、調べてみると、シルクはタンパク質からできた繊維で、人の肌と共通するアミノ酸を含んでいるのだそうです。
編んでいるときも、完成してからも、つい手が伸びて触れたくなる心地よさ。
贅沢という言葉が静かに重なる瞬間でした。
あなたもこの冬、肌触りのよい糸で、自分のための巻き物を編んでみませんか。

衿元でもたつかないコンパクトなサイズ

かぎ針編み無料編み図「ショールマフラー」
使用糸
マラブリゴ MORA
太さ:Fingering(中細程度)
撚り:4 ply(4本撚り)
長さ:205 m
重さ:50 g
素材:100% ピュアマルベリーシルク
かぎ針の号数・必要な道具
・4号かぎ針
・キッチンスケール(はかり)など・・・重さを測れるものをご用意ください。
出来上がりサイズ
16 cm(横最大) × 125 cm(縦最大)
ゲージ
模様編み 10 cm平方で、横 13 模様 × 縦 9 段
「ショールマフラー」の編み図|かぎ針編みパターン
- A4サイズで印刷しやすいPDF形式の編み図です。
- スマートフォン等で保存・表示して編む方は、そのままタップして拡大してご覧ください。
- レシピのご利用前に「利用規約」のご一読をお願いいたします。
「ショールマフラー」の詳しい作り方・手順
*作り方説明とあわせて編み図もご確認ください。
*糸は1本どりで編みます。
本体前半
①くさり1目で作り目をして編みはじめます。1段目の長編みは、作り目のくさりの向こう側1本と裏山を拾って編みます。
2段目以降、前段の立ち上がりのくさりに編む長編み(もしくは長々編み)は、立ち上がりのくさりの3目めを割って編みます。
②前半は、毎段右端で増目をしながら編みます。
増目の編み方は6段1模様となり、これを9回繰り返して54段目まで編み進めます。
ここまでが本体前半になります。
54段目を編み終えたら、編み地と残り糸の重さを測ります。
編み地の重さよりも、残り糸の重さのほうが 7 g程度重くなっているかを確認してください。
ショール後半で使う糸量は、前半とほぼ等しく、さらにふち編みで 7 g程度使用します。
例えば、
編み地:21 g
残り糸:28 g(21 g + 7 g)
くらいになっていればOKです。
残り糸が十分だった場合は、「本体後半 編み図①」にしたがって本体後半を編みます。
残り糸が少なかった場合は、54段目をほどき(53段目までを前半とします)、「本体後半 編み図②」にしたがって後半を編んでください。
本体後半
「本体後半 編み図①」では、56段目以降、毎段右端で減目をしながら編みます。
減目の編み方は6段1模様となり、これを9回繰り返して109段目まで進み、最後に110段目を編んだら編み地を表に返します。
「本体後半 編み図②」では、55段目以降、毎段右端で減目をしながら編みます。
60段目以降、減目の編み方は6段1模様となり、これを8回繰り返して107段目まで進み、最後に108段目を編んだら編み地を表に返します。
ふち編み
本体の糸でつづけてふち編みをします。
本体を「編み図②」で編んだ場合も、Page 06~07の編み図に準じて編んでください。
ふち編みは編み地の表を見ながら編みます。
本体編み終わり側の端から編みはじめ、まずは三角形の長辺を編みます。
三角形の長辺は、本体の1段につきこま編み3目を目安に編みます。
三角形の短辺も、基本的には本体の1段につきこま編み3目を目安に編みますが、編み図に太線記号で示した箇所はこま編みを4目編みます。
ふち編みで1周したら糸を切ります。
この冬編んでみたい、マラブリゴの毛糸



malabrigo Japan マラブリゴジャパン
お問い合わせ対応時間:10:00~16:00
定休日:日曜・祝日
