私がかぎ針編み初心者時代に難関だった「こま編みのわ編み」。
このページを見てくださっている方には、そんな苦労をさせたくない!と思い、厚く解説してみました。
ここだけでなく、別ページにこま編みの「わ編み」徹底解説もありますので、そちらもぜひご参考になさってください。
こま編みのわ編みがマスターできれば、かぎ針編みの世界は一気に広がりますよ。
Index -目次-
動画の編み方解説
かぎ針編みの「こま編みのわ編み」の編み方を動画で解説しています。
1つ目の動画は、編みはじめから1段目が完成するまで、2つ目の動画は、2段目が完成するまでの編み方解説になります。
このページ(動画の下)に、編み図を用いた解説「編み図の見方」がありますので、先に目を通していただくと、動画が分かりやすくなるかと思います。
編み図の見方
「こま編みのわ編み」の編み図について解説します。
上の動画では、ここで解説する編み図の2段目までを編んでいます。
以降、編み図の解説ポイントとなる箇所を太線記号で表します。
手っ取り早く[編み方]だけ読んでいただいてもいいですし、お時間あれば[編み図の解説]にある編み図の理屈もご参考になさってみてください。
[編み方①]
わの作り目で、「1」で示されている段(1段目)を編みます。
くさり1目を編み、作り目の2重のループにかぎ針を入れて糸を引き出し、こま編みを1つ編みます。
[編み図の解説]
段の最初の目(「立ち上がりの目」といいます)を編む際には、「立ち上がりのくさり」を編みます。
太線記号の「X」はこま編みを表し、そのとなりにあるタテ長の楕円が立ち上がりのくさり目を表しています。こま編みの場合は、編み図のとおり、立ち上がりのくさり目を1目編みます。
立ち上がりのくさり1目と最初のこま編み1目を合わせたもの(太線記号)が、最初の1目になります。
補足になりますが、こま編み以外に、中長編み、長編み、長々編みなども、段の最初の目を編むときには、立ち上がりのくさりを編みます。
こま編みのときだけ、立ち上がりのくさり目だけでは最初の1目と数えず「立ち上がりのくさり1 + こま編み1」をセットで、段の最初の1目とみなします。
他の編み方は別ページで解説しますが、割と混乱しやすいポイントなので、頭の片隅に置いておくとよいかと思います。
[編み方②]
続けてこま編みを5つ編み、最初の目と合わせると、1周でこま編み6目を編むことになります。
1段目最後のこま編みを完成させたら、かぎ針を最初のこま編みの目に(頭の糸2本をすくうように)入れ、針に糸をかけて引き抜きます。
これで1段目が完成です。
[編み図の解説]
立ち上がりのくさりの右上にある、ヨコ長の小さな楕円は「引き抜き編み」を表す記号です。この引き抜き編みは、1段目最後のこま編みを編み終えてから編みます。
引き抜き編みをすることで、最初の目と最後の目がつながって、1段目がわになります。
[編み方③]
2段目も、立ち上がりのくさりを1つ編んでから、こま編みを1目編みます。
最初のこま編みを編み入れる場所は、前段(1段目)最初のこま編みの目です。前段の目の頭の糸2本をすくうようにかぎ針を入れて編みます。
そして、同じ目にもう一度針を入れ、さらに1目こま編みを編みます。
このように、2段目では、前段のこま編みの目すべてに、2目ずつこま編みを編み入れていきます。
2段目は、1周の目数が12目に増えます。
段の編み終わりでは、②と同様に引き抜き編みをしてくださいね。
[編み図の解説]
編み図の「V」の記号は、同じところにこま編みを2目編み入れる、という「増し目(こま編み1目増し目)」を意味します。
2段目の記号はすべて「V」なので、前段のすべての目に、こま編みを2目ずつ編み入れていきます。
1段目は1周で6目でしたが、2段目はすべてこま編み1目増し目なので、1周の目数が1段目の2倍になり、12目になります。
このように、わ編みは毎段目数を増やしながら編み進めていきます。
何目増えるかは、編み図によって異なりますが、一定の法則性で増し目していくと編みやすいので、Roniqueの編み図は毎段、法則性のある増し目をしています。
[編み方④]
3段目も、同様にくさり1目で立ち上がって編みはじめます。
前段の最初の目に針を入れてこま編み1目を編んだら、前段の次の目にはこま編み2目編み入れます。この要領で、こま編み1→こま編み2(1目おきに増し目)、を繰り返しながら編んでいきます。
3段目で編むこま編みの数は、1周で18目に増えます。
[編み図の解説]
3段目の編み図は「X(こま編み)」と「V(こま編み1目増し目)」が交互に並んでいます。1目おきにこま編み1目増し目をする、ことを表す編み図記号になります。
前段(2段目)の「V」の場所には、編み地ではこま編みが2目編んであるので、そのうち1つ目のこま編みに3段目の「X」を編み、2つ目のこま編みに「V」(こま編み2目)を編みます。
前段のこま編み2目に対して、こま編み3目を編み入れていくので、1周でこま編みが6目増えて、18目となります。
この編み図では「毎段6目ずつ増える」という法則性になっているのですが、3段目までの編み図では、法則性がちょっと分かりにくいので、分かりやすい編み図を下に掲載します。
Roniqueの編み図で使っている法則性なので、わ編みの作品を編むときのご参考になさってください。
[参考]
<解説動画の使用糸>
ハマナカ「ドゥー!」
ふわふわしたウール100%の糸です。