わ編みの中では編みやすい「長編みのわ編み」。
わ編みというと、こま編みのわ編みは登場頻度が高いかもしれませんが、最初にわ編みをするなら、長編みもおすすめです。
立ち上がりのくさりも3目あって見やすく、長編みは1目1目がはっきりしているので、比較的目数が数えやすいかと思います。
編み地は、こま編みのわ編みよりも薄手で、また違った良さがありますよ。
Index -目次-
動画の編み方解説
かぎ針編みの「長編みのわ編み」の編み方を解説しています。
1つ目の動画は、編みはじめから1段目が完成するまで、2つめの動画は、2段目の編みはじめから2段目が完成するまでをご説明しています。
このページ(動画の下)に、編み図を用いた解説「編み図の見方」がありますので、先に目を通していただくと、動画が分かりやすくなるかと思います。
編み図の見方
「長編みのわ編み」の編み図について解説します。
上の動画では、ここで解説する編み図の2段目までを編んでいます。
以降、編み図の解説ポイントとなる箇所を太線記号で表します。
手っ取り早く[編み方]だけ読んでいただいてもいいですし、お時間あれば[編み図の解説]にある編み図の理屈もご参考になさってみてください。
[編み方①]
わの作り目で、「1」で示されている段(1段目)を編みます。
まず、くさり3目を編みます。
[編み図の解説]
段の最初の目(「立ち上がりの目」といいます)を編む際には、「立ち上がりのくさり」を編みます。
太線記号の楕円3つが、立ち上がりのくさりを表しています。長編みの場合は、編み図のとおり、立ち上がりのくさりを3目編みます。
このくさり3目を、1段目最初の「長編み1目」とみなします。
補足になりますが、長編み以外に、こま編み、中長編み、長々編みなども、段の最初の目を編むときには、立ち上がりのくさりを編みます。
こま編み以外は「立ち上がりのくさり目」を、段の最初の1目とみなします。
他の編み方は別ページで解説しますが、割と混乱しやすいポイントなので、頭の片隅に置いておくとよいかと思います。
[編み方②]
続けて長編みを14目編みます。
1段目は、①で編んだ立ち上がりのくさり(長編み1目とみなす)と合わせると、1周で長編み15目を編むことになります。
15目めが編めたら、かぎ針を立ち上がりのくさりの3つ目(太線記号の目)に入れ、針に糸をかけて引き抜きます。
これで1段目が完成です。
[編み図の解説]
立ち上がりのくさりの右上にある、ヨコ長の小さな楕円は「引き抜き編み」を表す記号です。この引き抜き編みは、1段目最後の長編みを編み終えてから編みます。
引き抜き編みをすることで、最初の目と最後の目がつながって、1段目がわになります。
[編み方③]
2段目も、まずは、立ち上がりのくさりを3つ編みます。
つづけて、前段の立ち上がりのくさり(太線記号の目)にかぎ針を入れ、長編みを1目編みます。
次は、前段の長編みの目に長編み2目を編み、その次も、前段の目に長編み2目を編み入れます。
このように、2段目では、前段の長編みの目すべてに、2目ずつ長編みを編み入れていきます。
2段目は、1周の目数が30目に増えます。
段の編み終わりでは、②と同様に引き抜き編みをしてくださいね。
[編み図の解説]
長編み2つの根本がくっついている記号は、同じところに長編みを2目編み入れる、という「増し目(長編み1目増し目)」を意味します。
2段目の記号はすべてこの記号なので、前段のすべての目に、長編みを2目ずつ編み入れていきます。
1段目は1周で15目でしたが、2段目はすべて長編み1目増し目なので、1周の目数が1段目の2倍になり、30目になります。
このように、わ編みは毎段目数を増やしながら編み進めていきます。
<解説動画の使用糸>
ハマナカ「ドゥー!」
ふわふわしたウール100%の糸です。